ヤブツバキ

花はすっかり終わっているけれど,常緑樹のオタノシミは春の展葉にもある.常緑といってもいつまでも同じ葉を使い続けるのではなく,葉にも寿命がある.街路樹によく使われるクスノキの落ち葉は春に道路を舞うし,「竹の秋」というのは葉を落とす竹の様子を表した春の季語だ.ヤブツバキも春に葉を出す常緑樹.緑色になる前の微妙な色の変化がおもしろい.

ミドリシジミ

シジミチョウの仲間はゼフィルスと呼ばれ,収集家の間ではちょっと人気らしい.確かに成虫が羽を開くと金属のような光沢を持っていてきれいだ.そうして,やっぱり絶滅危惧種になっている.

ミドリシジミはハンノキを食草にする,というのは知っていたけれど,実際に見たことは無かった.これは,別の蝶の調査をしている方が教えてくれたミドリシジミの幼虫が作った家(と呼んでイイノかな?).ミドリシジミの幼虫は,こうしてハンノキの葉を集めたものを作るらしい.

いくつかの家を開いてみると,その一つに幼虫を見つけた.こんな小さな幼虫が自分の体の何倍もある葉を寄せ集めてくるというのが不思議だ.虫ってつくづく力持ちだなぁ...

ちなみに,この家は定住するためのものではないらしく,食事をする時には別の葉に出かけたり,家を作っておいてまた別の所に移ったりするらしい.実際,いくつか開いた中には幼虫がいない家があった.いや,不在の方が多かった.そんなわけで,この子もまた新しい家を築くことだろう・・・.

ミズキ

わりとよく見かけるし,名前も知られているのに,なかなか注目してもらえない木.枝の伸ばし方が特徴的で,たくさんの花序が同じ高さに並ぶように咲く.若枝が赤いので,展葉の前にも同定しやすい.

注目されない理由は,やはりこの花だろう.展葉が終わってから咲き,しかも一つ一つの花が小さいので華やかさに欠けてしまう.アメリカハナミズキに主役を奪われても仕方が無いとも言える.ただ,小さな花はしっかりとミズキの形をしており(当たり前か?)それを見るとやっぱりカワイイと思ってしまう.

ツクバネソウ

ユリ科の花は幾何学的だ.エンレイソウが3を基調とするのに対して,ツクバネソウは4つの柱頭,8個の雄しべ,4個の外花被片,4個の輪生葉と,4を基調とする.そんな中,この個体のように,ちょっとしたアウトローを見つけると嬉しくなる.

エビネ

「乱獲によって最近は激減している」という記述は,いつ頃からだろう.僕が植物の勉強をはじめたころには,既にレッドデータブックもあったし,商店街では土の付いたエビネが売られていたから,かなり前だろう.ただ,そのころは,何でこんなに狂ったように「エビネ・エビネ」ともてはやされるのだろう,と不思議に思っていた.名前も「海老根」なんてパッとしないし・・・.

山の中で咲いているのを見たのは初めてかもしれない.愛でられる理由がようやく理解できた気がする.これは確かにきれいな花だ.そして変異が多い.

ただ,やっぱり山の中で出会う花が一番きれいだしうれしいと思う.植えられた花にレンズを向けても,気持は盛り上がらない.それは仕方ない事だと思う.

山で仕事をする人に聞くと,昔は大きな輪っか状の群生がしばしば見られたという.今はそんな群生に出会うことはまず無いだろう.それでも,今日,小さな群落に出会えたことは嬉しかった.

コバノトネリコ

アオダモとも言う.水に漬けておくと水が青くなるというので,試しに葉と小枝を漬けてみたけど青くはならなかった.枝じゃないとダメなのかなぁ.花弁が非常に細いので,花序はフサフサした感じに見える.野球のバットに最適らしい.

雲月山遠足

雲月小学校の子どもたちと遠足に行った.目的地は雲月山山頂.けっこうな距離があり,子供達にも先生にもハードだったと思う.列が乱れていたので,ちょっと話がしづらかった.それでも,子供達は全行程を歩ききった.新緑もきれいだったし,山焼き跡も見ることができた.春植物が終わっていたのが残念.

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