〓マツムシソウの花をじぃーっと見た

〓マツムシソウの花をじぃーっと見た

マツムシソウは一つひとつが筒のような形をして,花序の外側には花弁の大きな花が,内寄には花弁が小さな花が並んでいます.

マツムシソウの花

内寄りの花を見ていると,花弁の切れ込みのうち「一つだけに色が付いている」ことに気付きました.

マツムシソウの花序

この,色の付いた花弁は,つぼみの時に一番外側にあった裂片のようです.つぼみに「最後の封」をする役割.では,花弁の大きな花ではどうだろう,ということで探してみました.
なかなか「咲きかけ」を見つけることができませんでしたが,ようやくありました.

咲き始めたマツムシソウ

一番外側の,大きくなる花弁を持っている花は,全ての裂片に加え,筒部分も紫色でした.

マツムシソウの花では「内側の花では,未熟な蕊を紫外線から保護するために,”蓋する裂片”だけに色がつくのか?」「外側の花では,虫を呼ぶために全体に色がつくのかな?」なんて思いながらじぃーっと見てみました.

マツムシソウのつぼみ

真相は分かりませんが,やっぱりおもしろい花です,マツムシソウ.”蓋の裂片”を意識すると,つぼみも可愛く見えますね.

霧ヶ谷の,草刈りの効果

霧ヶ谷の,草刈りの効果

霧ヶ谷湿原の草刈りエリアも,作業から1ヶ月経ちました.こちらは緑が目立ちます.刈取り&持ち出しを3年間続けているのと,貧栄養な水をまわしているのとで,木本が目立たなくなりました.ノイバラの株はたくさんあります.

今年もトモエソウの芽生えがたくさん,ノハナショウブやユウスゲの株も健在で,夏にはお花畑が見られそうです.春先の草刈りは,農作業としては無かったものですが,「花咲く野草地」を再生する初期段階では有効かも,と思いました.

  1. 低木だけにダメージを与えられる
  2. 夏の刈り取り&持ち出しでは,花を刈ってしまうし,保全対象の草花にダメージがある
  3. 秋の刈り取り&持ち出しでは,種まで持ち出してしまう

ただし,これが有効なのは,外来草本が入っていないことと,保全対象種の種子供給源があることが条件でしょうね.それから,春先は草や木が雪で抑えられて刈りにくいので,いずれは晩秋に作業をするようにした方が効率が良いように思います.試行錯誤.

千町原の,野焼きの効果

千町原の,野焼きの効果

野焼きから1ヶ月経った千町原を通っていると,焼いたススキ原は黒く見えます.他の場所では低木や牧草(ハルガヤ)が芽吹いて緑なのに,このエリアは黒い.理由は以下の二つ.

  1. ススキの芽生えは牧草に比べて遅いので,緑が目立たない
  2. ノイバラなどの低木の冬芽が焼けて芽吹くことができない

特に「2」の方は大事で,ススキ原では燃料(前年のススキ)があるために,1m以下の低木は,ちゃんとダメージを受けるようです.ススキが残っている場所なら,毎年野焼きを続けることで低木を駆逐できるかもしれません.(毎年続ける,というのがナカナカ難しいのですが...)

一方,2メートル程度の低木林になった場所では,野焼きの燃料も無く,あまりダメージを受けないため,しっかり芽吹いています.こうした場所では,伐採を伴う管理が必要なようです.

何事もそうかもしれませんが,火入れもまた,管理を継続することが,管理そのものの労力を下げています.良いスパイラルが残っている場所(近隣では,雲月山,深入山,秋吉台,三瓶など)は,この流れを止めないことが大事ですね.千町原も,早くそこまでたどり着きたいものです...

雲月山の草原学習も仕切り直しで始まりました

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西日本草原研究グループの研究会@広島

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月に一度の研究会に参加しました.今回は広島市内での開催でした.卒論,学会準備,地域のお悩みなど,色々な話題がありました.阿蘇,鳥取といったレギュラーサイトの他,滋賀県の状況も聞くことができました.2月8日には,体験ヨシ刈りもあるそうです.写真は火災前の,高島市マキノ町在原集落.