ツバキの名があるが,いわゆるツバキ属(Camellia)ではなく,ナツツバキ属(Stewartia)として別の属に分類されている.この仲間は樹皮がなめらかなのが特徴.リョウブに似ている.日本には3種が知られていて,英彦山(高校時代,はじめて植生調査をした山.ブナ林もある)の名を冠するヒコサンヒメシャラ(S. serrata)もこの仲間になる.毎年,「あれれ」と思っているうちに花が終わってしまうのだけど,今年は花の時期に気にかけることができた.花がぽとりと落ちる姿には,ナツツバキという名がとても良く合っていると思う.「紅い椿 白い椿と 落ちにけり」と詠んだのはだれだったか.
- 雨らしい一日
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