カタクリ→ギフチョウ→カンアオイという図式は,なんとなく出来上がってしまっている感がある.カタクリの里では,年間6回も草刈りをし「雑草」は引き抜いているという.さて,そうして出来上がったカタクリ生育適地は,はたして自生地と呼べるのだろうか?では,どこまでなら「人の手が加わった自然」という言葉が使えるのだろうか?
ミヤコアオイは,花の内側が網目状になっていて,縦向きには15裂の筋がある.カンアオイの仲間では,しばしば花を割らなければ確実な同定ができない.でも,割るとその個体は生殖できない.
花ひとつ見るにも,色々なことを考えさせられる.