スプリングエフェメラルと呼ばれる花のなかでも,キンポウゲ科はおもしろい.新潟の学会に出席したときに群生を見る事ができた.オオミスミソウは雪割草と呼ばれ,春の訪れを告げる花として慣れ親しまれている.これはピンクに白が入っている個体.
オオミスミソウの花は変化が多い.これはピンクが強い個体.
この個体はごく淡い紅紫色.
一箇所の自生地だけでもこれだけ多様だけど,このほかに紫などもあるらしい.通りがかりに寄った道の駅でも「雪割草展示会」というのをやっていて,花や色の変化に富んだ鉢植えが並んでいた.変異が多い植物は園芸品になりやすい.そして,盗掘も受けやすい.花が咲き始めると嬉しい気持と同時に不安がやってくる.品評会でも銘を持たずに「山どり」と記された鉢が賞を取っていたが,銘など持たぬ株が花を開き,種を付け,子孫を残す健全な自生地に残ってほしいと思う.