近畿自治体環境施策情報交換会(生物多様性保全)で発表

近畿環境パートナーシップオフィス(きんき環境館)が主催する情報交換会で,北広島町の「生物多様性きたひろ戦略」策定に係る事例を発表させていただいた.近畿地方の自治体職員の方たちが対象で,戦略の内容というよりも「どうやって戦略策定まで進めていったのか」ということを話して欲しい,というオーダーだった.

戦略策定において自治体の方たちが難しいと感じているのは,どのように庁内連携,住民連携を進めていくか,ということだった.住民と行政の対話の場を「どうやって作るのか」ということに対する明確なマニュアルみたいなものってできるのだろうか.

他に,加西市が戦略策定について発表されていた.課題や手順が簡潔にまとめられていて,聞きやすかった.戦略も,行動計画のページ(翌年度事業の明示,イメージ写真の掲載)が参考になった.

その他,兵庫県明石市の方から聞いた「捨てたらアカン!ミドリガメキャンペーン」がおもしろかった.ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の駆除を進めるため,駆除ポストを設置したというもの.取り組みも面白いけど,カメを食べてみた,というのがスゴイ.不味かったらしい.

印象として,近畿は自治体の意識(戦略作らなきゃ,という危機意識も含む)が高いように感じる.今回の参加者のうち,「策定事業が進んでいて,自分も感心がある人」が14人,「自分は感心があるけど,策定事業は進んでいない人」が13人,「策定事業は進んでいるけど,自分は知識・関心が無い人」が2人.広島ではこうはいかない.戦略を作れば良いってものでもないけれど,EPOちゅうごくや岡山事務所も,もう少し自治体との連携を取ってもらうと面白いことになりそう.